2019年5〜6月 読書記録
5〜6月に読んだ本たち。
小説が読みたい!けど最近何読んだらいいかわからない!と大騒ぎしたら夫が良いサイトを教えてくれたので、7月から本気出す。
5〜6月は忙しくてかなり余裕なかったけれど、勧められたりして素敵な著書に出会えたりしてよかったな。人が読んでよかったものは、どんどん吸収したい所存。
先日すみだ水族館に行ったこともあり、図書館でこの本を見つけて手に取った。
そういえば日本のシンボルであるスカイツリーのこと、よく知らないなと思って。
2008年7月着工、2012年2月竣工の東京スカイツリー。スカイツリー建設に関わった主要な11人のインタビュー。
11人の肩書は下記の通り。
- 東京タワースカイツリー前社長
- 日建設計会長
- 照明コンサルタント
- 駒井ハルテック 鉄構富津工場 副工場長
- 彫刻家 デザイン監修
- 日建設計 意匠設計者
- 博報堂 アートディレクター
- 大林組 クレーンオペレーター
- 大林組 作業所長
- 日建設計 構造設計部門技師長
- 東京タワースカイツリー社長
個人的に印象に残っているのは、ちょうどスカイツリー建設中、スカイツリーのある押上に接続する東武伊勢崎線沿いの埼玉県に住んでいた。だから、スカイツリーが徐々に高くなるところや、特に博報堂が手掛けていたイメージ広告をよく電車内で見ていて、夢のある広告だなと思っていた。
イメージ広告 | 広報担当者の日記 | 東京スカイツリータウン
素敵すぎでは?
点の描画が印象的なイメージ広告、季節や時間帯によっていろいろなバージョンがあって、添えてあるメッセージもあたたかみのあるものになっている。
世界一の高さの電波塔を作ること これは、ただ言葉で言い表すほど簡単なことではなく、前人未到の挑戦だったのだなと改めてわかる内容。誰もが困難に立ち向かいながら、試行錯誤、苦労を重ねて完成させたシンボル。
スカイツリーの土台って三角形なんですって。しかも、建設できる面積が東京タワーほどとれなくて、限られたスぺースのなかで作られている。
三角形の土台から高さを増すごとに徐々に円形になっていくこと、それを建てることの難しさ、350m付近にある展望台のそり、展望台自体が3階建てなこと、その上にある空中回廊、「タワー」ではなく「ツリー」という名前、ライトアップのコンセプト、イメージ広告にたくされた思い…知らなかったことがとにかくたくさんあった。
フォーカスされた11人、幼少期についても触れられていて、皆さん生まれや育ちはそれぞれだけど、縁があってひとつの大きな建設プロジェクトに集結したプロフェッショナル。たくさんの可能性が感じられる夢のある良本。
もし自分に子どもがいたら、子どもにも読んでほしい一冊。

ミラノ霧の風景―須賀敦子コレクション (白水Uブックス―エッセイの小径)
- 作者: 須賀敦子
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 2001/11/01
- メディア: 新書
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職場の尊敬する同僚さんから「一体何を読んで育ったらそんな感性が育つんですか!?」と問い詰めて少しずつ好きな本を教えてもらっている。イタリア文学と翻訳で優れた方だそうで、知らなかったので勉強になった…
その同僚さん曰く「日本語に無駄がなく文章が美しい」のだそう。無駄がなく美しい日本語なんて、これ以上ないってくらいの褒め言葉。確かに、説明的ではあるけれどわかりやすい。こういった文章に常日頃から触れていたい。
クリス松村さんのことを見た目だけで誤解していたわ…音楽への知識量と分析が半端なかった。好きの力ってすごい。すさまじいレコード(音楽)収集家だからこそできる客観的分析が詳細で、めちゃくちゃ勉強になった…
70~80年代のアイドルの変遷はもちろん。
基本的すぎることなんでしょうけど私は松田聖子、松本伊代、早見優が憧れたオリビア・ニュートン・ジョンについてのこと、聖子ちゃんカットはオリビアに憧れての髪型だったこと、杏里の「オリビアを聴きながら」はオリビア・ニュートン・ジョンのことだったことなど知らないこと多すぎだった……
【編集担当からのおすすめ情報】
アイドルについて書かれた本はたくさんありますが、多くはファンによる情緒的な内容でした。しかしこの本は違います。ここまで客観的データと広い知見に基づいて書かれた「アイドル本」は、ほかにないと思います。しかもすべて自分で調べ、書かれているので、内容の濃さは半端ではありません。
70年代、80年代アイドルが好きだった方はもちろん、すべての音楽ファンに読んでいただきたい一冊です。
きっかけは、小倉唯ちゃんの「アップル・ガール」という曲。
途中で登場する昭和アイドルに扮した唯ちゃんが可愛くて印象的な1曲。
でも…小倉唯ちゃんのことを雑誌のインタビューやネットの情報などで知るにつれ、「唯ちゃんって〈アイドル〉なのかな?」「アイドルになりたいのかな?」「そもそもアイドルの定義って何?」と私がぐるぐる考えるようになり、昭和のアイドルを調べているうちに出会った一冊で、私にとっては十分な一冊だった。
クリス松村さんは、「(アイドルって)未完成な垢抜けない子をファンの応援で暖かく育てあげる(こと)」というようなことを書かれていたと思うけれど、唯ちゃんに関していえば、まだ中学生とかそこらだった幼い女の子が今や大学を卒業して一人前に、悩みながら頑張っていて。成長過程を魅せてくれたという点では100%アイドルだし、アイドルじゃなくたっていいし、応援していきたいなと再確認した次第です。はい。
これも会社の先輩(別の人)に勧められたもの。Kindleで購入。1.5日で夢中になって読んだ。
稲垣さんは元朝日新聞の記者で、当時にしては女性記者はマイノリティながら第一線で活躍されていたが、とある普通の会話をきっかけに50歳での退社を決意。その経緯や考え方の変化なんかがおもしろく書かれている。新聞記者の文章力なの?すごくスラスラ読めるしユーモアがあって好き!!
働くってなんだろう。日々を楽しむってなんだろう。
改めて考えさせられる良本でした。
上記『魂の退社』を読んでいる間に図書館で取り寄せてあった本。『魂の退社』がおもしろくえらく感銘を受けたので、すぐに借りてきてこれも夢中で読んだ。これはおいしくてシンプルな料理とその工夫を綴られた料理のライトエッセイ的な本です。
稲垣さんは冷蔵庫を持たない生活をしているだけあって、その工夫もためになるし取り入れたいものばかり。私は冷蔵庫に頼り切った生活をしているけれど、干し野菜や干しきのこは梅雨が明けたら取り入れていきたい。
その他にもこの本には影響を受けまくっていて、3度目の正直(本当は4度…)でぬか床に再びチャレンジ、今のところは順調に美味しくいただけている。ぬかへの愛が重すぎてちょっと面白くなっちゃうくらい書かれている。でもあれだけ書かれていたら食べたくなるよ。
一度返却しに行った図書館で、同じこの本を棚でみつけまた借りようとしている自分がいたので、もうこれ買うべきでしょと思ってKindleで買った。
これからも色々取り入れていく所存!

アフロ記者が記者として書いてきたこと。退職したからこそ書けたこと。
- 作者: 稲垣えみ子
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2016/06/20
- メディア: 単行本
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これも一緒に借りていた図書館本。稲垣さんが朝日新聞時代に書いていた社説や、辞める直前に本名顔出しで書いていたコラムなどが読める。朝日新聞は、読者の信頼を一気に失っていった時期だったけれど、稲垣さんみたいな記者が社会に、読者に向き合ってきたことは朝日新聞の財産だと思った。
図書館本。ぬか床を再び始めたので、基本的なことを知っておきたいと思い。
ぬかは、玄米を精米する時にでる表皮や胚芽の部分で、お米の栄養素の95%がぬかに含まれているとのこと。95%!?び…びっくり。びっくりしているくらいだから私ぬかについて何も知らなかったんだなー。
ぬか漬け食材の例や食材ごとの注意の他にも、ぬか漬けの健康効果や発酵の仕組みも書かれていてすごく勉強になる。もちろん、基本的なぬか床の作り方や手入れの方法なんかも丁寧に。
でも、今回のぬか床はルールにとらわれずに稲垣さん流に育てるんだ。知識を入れた上で、気軽にやっていきたいと思う。そうしないと続かない気がして。(弱気)
不倫騒動前に出版されたゴマキのフォトエッセイ。私は後藤真希さんと同じ歳で、ASAYANは毎週欠かさず観ていたし当時モー娘。が大好きだった。中でもゴマキが好きだったから、こういったフォトエッセイは嬉しい限り。
例の旦那の異常なくらいのゴマキへの愛が滲み出てるの、ちょっと狂気を感じた。。
大好きです約ネバ。ついにミネルヴァさんご登場…?
エマの望む未来は、偽善者という声も多いようだけれどそういった未来を望む人がいないといけないと思いますよ。だって少年ジャンプだもの。憎きを滅ぼせば万事解決って、勧善懲悪の世界では当たり前なのかもしれないけれど、相手には相手の事情がある。こっちにはこっちの事情がある。そこの妥協点を探る。それって考え方として大事ではないでしょうか。
15巻は8月だって。ジャンプコミックスは出るのが早くて、よくも悪くもあるよね。
Kindleで期間限定無料だったので。指輪にまつわる短編集。
完全に表紙買い。あまりの可愛さに…
初めて読む漫画家さんだけど人間の造形をきれいに書く人だと思った。一見、狂気的な愛についての話もすんなり繋がる構成もよくて。物語同士のリンクも楽しめるので、なんども読みたい作品。