2019年4月 読書記録
仕事以外の本も読むぞ!と決めた4月末。
まだぺースがつかめない雑食読書。
『火花』が期待以上に面白かったことや、宇多田ヒカルのインタビュアー(ライブでも関わっていた)としての姿を直近でみていて気になったので。
演劇人・永田の視点で描かれる独特な恋愛小説。最初はこれは…恋愛小説なのか…?と悩んだけれど、永田というひとりの男性を中心とした恋愛模様が描かれているんだろう。本当に本当に独特だけど。
永田は、恋人の部屋に転がり込んですべての生活費を浮かせ、光熱費を払うよう打診されても「人の家の光熱費を払うのは変なことでは?」という謎の理屈で逃げたりするいわゆるダメンズ。中途半端にインテリだから些細なことで苛立ったり嫉妬したりするような感情だけが自分勝手に理屈づけされて、相手を抑え込む。
永田を通して世界を見ているから、登場人物それぞれの行動原理や思考が全然見えてこなくて、彼のひとりよがりがしんどかった。周りのことが見えてない、自分のことばかりで人のことが考えられないってこういうことだと。
だから沙希の視点からも永田のことや、それらを取り巻く世界が見てみたかったかも。
ラジオパーソナリティー?イベントMC?
ちょっと肩書の表現が難しい鷲崎健さんのエッセイ。
ラジオを聞いて育ってこなかったので、鷲崎さんを知ったのはずいぶん大人になってから。対極的にラジオ大好きっこだった夫が鷲崎さんを好きで、それから聞いたりみたりするようになっていったという経緯です。
そんな鷲崎初心者的に、鷲崎さん何者?って感じだった。
話が滑らかで面白いし、どんな人がゲストでも決して損なわれない流ちょうな喋りは、ものすごく頭の回転が早いのだろうなあと感じさせる(あと早口で何言ってるかわからないときも多々…w)。
ギターを持ったと思ったら難しい曲を次々と奏で始めるし、特に私は鷲崎さんと駒形友梨さんが坂本真綾曲でセッションするのが大好きすぎる。
このエッセイを読んで、「何者?」だった鷲崎さんへの感想がますます「本当に何者?」っていう進化を遂げたわけですが、すごーく読書家だったり、自分の興味への探求心がものすごく豊かな人なんだと知れたのは収穫でした。
サメが好きな鷲崎さん、サメの話にページ割きすぎでちょっと面白かったです。
おかげで少しだけ覚えました、ゴブリンシャークとか。
鷲崎さんのこと知らないとぷらぷらしているおにいちゃんにしか見えないしそんなところが素敵だけど、知らない側面を知れて刺激を受けました。
家族がいちばん。だから、きちんと選べる。きちんと使える。ゆるミニマルのススメ
- 作者: 阪口ゆうこ
- 出版社/メーカー: 日本文芸社
- 発売日: 2016/09/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
こういったシンプルライフを目指すための本を定期的に読まないと、私の場合すぐ生活と意識が乱れる。
こちらはミニマリストというほど極端でもなく、ちょうどいいことが書かれていたので、肩ひじ張らずに読めました。
伊藤まさこさんの食エッセイが好き。
てっきり食に関するプロフェッショナルかと思うけれど、実はスタイリストさん。手に職ありすぎて憧れる…それはさておき。
こちらはお酒とお酒をおいしくいただくための食べ物にふれられたエッセイ。
凝ったお料理が次々と紹介されているかと思いきや、レシピをみると意外と簡単にできる!?真似して作りたくなるメニューがたくさんです。
好きなお酒と、それに合う間違いないレシピがあったら、生活がいちだんと楽しくなりそう。
作った料理がおいしければそれだけで幸せなのだ。
特に、ツナを自作する発想が自分にはなかったので、今度マグロを買ったときに試してみたい…!